businessfanの日記

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ゲームの世界2

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(続き)

なぜ因果関係が生まれるのでしょうか?

 

私たちは世界を支配したいと思っているからです。因果関係は世界の本質ではなく、人類の論理的な思考です。因果関係に基づいて、世界の物事を理解しようとしています。なぜなら、私たちは生存のために、行動と具体的な結果の関係を知らなければならないからです。

 

 

たとえば、おなかが痛いのは、空腹になったからです。痛みが収まったのは、食事をしたからです。この因果関係の解釈がなければ、私たちは生存できません。  ブードゥー人形に針を刺す行為は、針を刺すから悪い人が罰を受けると言われていますが、本質的にこの世界を支配したいという願望から生まれました。

 

 

では、どのように支配的な感覚を得られるのでしょうか?  目的へ向かうプロセスの中で、行動に対するフィードバックを得ることが支配的な感覚を覚えます。  私たちがまだ猿だった時は、目的が非常にシンプルでした。第1には生存、第2には生殖です。この目的のため、毎日の生活で活動を行いながら、フィードバックを得て生きてきました。例えば、このようにジャンプすれば木を上れるし、このようにアピールすれば相手にしてもらえるなど。  

 

 

しかし、現代ではこのフィードバックシステムは大きな問題となっています。なぜなら、技術に頼りすぎたからです。例えば、電気自動車はエンジンが搭載されていないため、とても静かです。車のエンジンの音に慣れた私たちは、アクセルを踏んでも音というフィードバックがなければ違和感を感じます。そのため、多くの電気自動車やハイブリッド車は、わざと電子エンジン音を設計する必要があります。

 

また、現代人の生活の中での目標設定は複雑すぎます。昔は獲物に石を投げれば、すぐに結果が現れました。しかし、現在は多くの目標に対して具体的なフィードバックを得ることが難しくなりました。例えば、良い大学に入ることを目指す場合、1日頑張ろうと決めても、目標に対するフィードバックがほぼ分かりません。また、ダイエットも具体的なフィードバックが得られないため、努力の情熱を失いやすくなります。これはフィードバックが非常に遅いためです。

 

 

ゲームデザイナーたちは、プレイヤーに目標達成のためのフィードバックを与えることを重視しています。ゲームの進行状況や成果を示す視覚的な表示、効果音、振動などがプレイヤーに直接的なフィードバックを与えます。そして、このフィードバックがプレイヤーに達する速度は、目標達成の成否に大きな影響を与えます。  

 

 

こうしたゲームデザインの手法は、実世界でも応用できる可能性があります。

 

例えば、仕事や学習の場で、目標達成に向けたフィードバックを適切に与えることができれば、モチベーションを高め、成果を上げることができるかもしれません。  

 

しかし、現実世界ではゲームのような直接的なフィードバックを得ることが難しい場合もあります。そのような場合でも、自分自身で目標を設定し、達成度合いを見極めることが大切です。

 

また、定期的に振り返りを行い、自己評価をすることで、自分自身に適切なフィードバックを与えることができます。  因果関係に基づいた思考は、人間が生きていく上で必要不可欠なものです。

 

 

しかし、現代社会では技術や複雑な目標設定などが原因で、適切なフィードバックを得ることが難しくなっていると言えます。こうした課題に対し、ゲームデザインの手法を取り入れることで、より効果的なフィードバックを得ることができるかもしれません。